月探査の次の予定は?2026年以降の月面着陸・アルテミス計画・日本のLUPEXを時系列で解説

月探査の次の予定は?2026年以降の月面着陸・アルテミス計画・日本のLUPEXを時系列で解説
月探査の次の予定は?2026年以降の月面着陸・アルテミス計画・日本のLUPEXを時系列で解説
月探査と月面開発

月探査の次の予定が気になる人にとって、2026年以降は特に動きの大きい時期です。米国のアルテミス計画だけでなく、中国の嫦娥計画、日本とインドのLUPEX、さらに民間企業による月面着陸ミッションが相次いで計画されています。

ただし、月探査は計画変更が多く、以前は「アルテミス3で月面着陸」とされていた予定もすでに変更されています。この記事では2026年9月時点の公式情報をもとに、これから予定されている主な月探査を時系列で整理し、何が注目ポイントなのかもわかりやすく解説します。

  1. 月探査の次の予定は?2026年以降の主要ミッション一覧
    1. アルテミス2はすでに2026年4月に終了している
  2. 2026年後半は嫦娥7号と民間の無人月着陸が注目
    1. 中国の嫦娥7号は2026年後半の打ち上げ予定
    2. NASAは2026年中にも複数の無人月着陸を計画
    3. Blue Ghost Mission 2は月の裏側を目指す
  3. 2027年のアルテミス3は月面着陸ではなく地球周回での有人実証
    1. アルテミス3では着陸船とのドッキングなどを確認する
    2. なぜ有人月面着陸がアルテミス4へ移ったのか
    3. 2027年も無人の南極探査が続く
  4. 2028年は有人月面着陸・LUPEX・嫦娥8号が集中する
    1. アルテミス4でアポロ以来の有人月面着陸を目指す
    2. アルテミス5も2028年後半が目標
    3. 日本とインドのLUPEXは月南極の水を直接調べる
    4. 嫦娥8号は「月の資源を使う」段階へ進む
  5. 日本の月探査はLUPEXだけではない|ispaceや有人与圧ローバーも進行
    1. ispaceの次の月面着陸は2028年予定
    2. 日本の有人与圧ローバーは2031年打ち上げ目標
    3. 日本人宇宙飛行士が月面へ行く機会も計画されている
  6. 2030年前後からは「月に行く」より「月で活動する」計画が中心になる
    1. 中国は国際月面研究ステーションにつなげる構想
    2. 欧州はArgonautで独自の月面輸送能力を目指す
    3. 月南極に各国の探査が集中する理由
  7. 月探査の予定を見るときに注意したいポイント
    1. 打ち上げ予定は何度も変更される
    2. 月周回・フライバイと月面着陸は分けて考える
    3. 公式情報でも発表時期を確認する
  8. 月探査の次の予定は2026年後半から続々、2028年が大きな節目

月探査の次の予定は?2026年以降の主要ミッション一覧

2026年9月時点で次の大きな月探査として注目されるのは、中国の「嫦娥7号」と、米国の複数の無人月着陸ミッションです。その後、2027年にはNASAのアルテミス3、2028年にはアルテミス4による有人月面着陸や、日本とインドのLUPEXなどが予定されています。

大きな流れとしては、2026~2027年に無人探査と有人着陸前の実証を重ね、2028年から有人月面活動が本格化する計画です。

時期 主な月探査・ミッション 内容
2026年後半 中国・嫦娥7号 月の南極域で環境や資源を調査
2026年 NASA・IM-3 月面の磁気異常地域「ライナー・ガンマ」を探査
2026年 NASA・Griffin-1 月南極へローバーなどを輸送
2026年 Blue Ghost Mission 2 月の裏側へNASAの観測機器などを輸送
2027年 アルテミス3 地球低軌道で有人月着陸船とのランデブー・ドッキングなどを実証
2027年 IM-4など 月南極周辺で無人探査を継続
2028年前半 アルテミス4 アポロ計画以来となる有人月面着陸を目指す
2028年後半 アルテミス5 追加の有人月面探査と月面拠点構築を進める計画
2028年度以降 日本・インド LUPEX 月南極の水資源をローバーで詳しく調査
2028年前後 中国・嫦娥8号 月資源の現地利用などを実証
2028年 ispace Mission 3 日本主導の新型ランダー「ULTRA」で月面着陸を目指す
2029年 ispace Mission 4 月極域への高精度着陸を目指す
2030年ごろ ESA Argonaut 欧州独自の月着陸船で月面へ大型貨物を輸送
2031年 日本・有人与圧ローバー 宇宙飛行士が生活しながら移動できる月面探査車の打ち上げを目指す
月探査の打ち上げ時期は、ロケットや着陸船の開発状況、試験結果などによって数か月から数年単位で変更されることがあります。特に2028年以降の日程は「確定した打ち上げ日」というより、現時点での目標時期として見るのが適切です。

アルテミス2はすでに2026年4月に終了している

2026年の月探査を調べると「次はアルテミス2」という情報も見つかりますが、これは現在では古い情報です。NASAのアルテミス2は2026年4月1日に打ち上げられ、4人の宇宙飛行士を乗せたオリオン宇宙船が月をフライバイしました。

宇宙飛行士は月面には降りていませんが、有人宇宙船として月の近くまで飛行し、2026年4月10日に地球へ帰還しています。したがって、2026年9月時点で「これからの月探査」を見る場合は、アルテミス2より後の計画を確認する必要があります。

最新状況はNASAのアルテミス2公式ページで確認できます。

2026年後半は嫦娥7号と民間の無人月着陸が注目

2026年後半に予定されている月探査は、有人飛行よりも無人探査が中心です。特に重要なのが中国の嫦娥7号で、将来の月面活動で重要になる「月の南極」を詳しく調べます。米国でもNASAと民間企業による複数の着陸ミッションが計画されています。

中国の嫦娥7号は2026年後半の打ち上げ予定

中国の嫦娥7号は、2026年後半の打ち上げが予定されています。中国政府が2026年5月に公表した情報では、探査機はすでに海南省の打ち上げ施設へ運ばれ、打ち上げに向けた準備が進められています。

嫦娥7号の特徴は、月の南極を一つの探査機だけで調べるのではなく、周回・着陸・走行・移動探査を組み合わせる点です。月南極の環境や資源を調べ、とくに将来利用できる可能性がある水などの存在を探ります。

月南極の水は単なる科学的な興味ではなく、将来的な有人活動を左右する資源として注目されています。水を現地で利用できれば、飲料水だけでなく、酸素やロケット燃料につながる可能性があるためです。

中国は嫦娥7号の後に嫦娥8号を送り、将来の国際月面研究ステーションにつなげる構想を進めています。

NASAは2026年中にも複数の無人月着陸を計画

米国では、NASA自身がすべての月着陸機を作るのではなく、民間企業の輸送サービスを利用する方式が拡大しています。NASAの2026年9月時点の打ち上げ予定には、Intuitive Machinesの「IM-3」、Astroboticの「Griffin-1」、Firefly Aerospaceの「Blue Ghost Mission 2」などが掲載されています。

IM-3は月の表側にある「ライナー・ガンマ」と呼ばれる地域を調査します。ここには周囲より明るく見える特徴的な模様と磁気異常があり、太陽風と月面物質の関係を知るための重要な場所です。

Griffin-1は月南極のノビレ・クレーター周辺へ500kgを超える貨物を運ぶ計画で、AstrolabのFLIPローバーなどが含まれます。単なる科学探査だけでなく、将来の宇宙飛行士が月面を広く移動するための技術実証という意味もあります。

Blue Ghost Mission 2は月の裏側を目指す

Firefly AerospaceのBlue Ghost Mission 2も2026年に予定されている重要な探査です。NASAによれば、月の裏側へ科学機器を送り、月周回軌道には通信・データ中継用の宇宙機も投入する計画です。

月の裏側は地球から直接通信できません。このため、月面探査機だけでなく、通信を中継する衛星が重要になります。将来、月の裏側や南極を継続的に探査するためには、こうした通信インフラも必要です。

2020年代後半の月探査では「どこに着陸したか」だけでなく、通信・測位・輸送・ローバーといった月面インフラをどこまで構築できるかも重要な見どころです。

2027年のアルテミス3は月面着陸ではなく地球周回での有人実証

2027年の代表的な計画がNASAのアルテミス3です。ただし、ここは古い情報と最新情報で内容が大きく異なるため注意が必要です。以前の計画ではアルテミス3が有人月面着陸ミッションとされていましたが、NASAは2026年に計画を変更しました。

アルテミス3では着陸船とのドッキングなどを確認する

現在のアルテミス3は2027年に実施する有人実証ミッションで、月面へは着陸しません。SLSロケットとオリオン宇宙船で4人の宇宙飛行士を地球低軌道へ送り、SpaceXやBlue Originが開発する有人月着陸システムとのランデブーやドッキングなどを試験する計画です。

つまり、「2027年にアルテミス3で人類が月面へ戻る」という説明は、2026年9月時点では最新計画ではありません。

NASAはこの追加試験によって、宇宙飛行士を実際に月へ送る前に着陸システムを有人環境で確認し、リスクを下げる狙いがあります。現在の計画はNASAのアルテミス3公式ページでも確認できます。

なぜ有人月面着陸がアルテミス4へ移ったのか

月面に人を降ろすためには、SLSやオリオンだけ完成すればよいわけではありません。月周辺まで運ばれた宇宙飛行士を月面へ降ろし、再び月周回軌道まで戻す「有人月着陸システム」が必要です。

NASAはSpaceXとBlue Originの着陸システムを並行して開発しており、2027年のアルテミス3で実際の有人運用に近い状態を確認したうえで、2028年の月面着陸へ進む方針です。

一見するとミッションが1回増えて遠回りに見えますが、地球低軌道で実証してから月面着陸へ進むため、重大な問題を比較的対処しやすい場所で発見できる利点があります。

2027年も無人の南極探査が続く

有人ミッションの裏では無人探査も続きます。NASAはIntuitive MachinesのIM-4を2027年に予定しており、月南極付近のMons Moutonへ科学機器や技術実証装置を輸送します。

Blue OriginのBlue Moon Mark 1による無人着陸も計画され、有人着陸に必要な技術を事前に実証する役割を担います。また、NASAの水資源探査ローバーVIPERについても、Blue Originによる月南極への輸送が2027年後半に予定されています。

このため2027年は「人が月面へ戻る年」というより、2028年の有人着陸に向けて着陸船・資源探査・輸送システムを実地で仕上げる年と見ると分かりやすいでしょう。

2028年は有人月面着陸・LUPEX・嫦娥8号が集中する

現在の計画どおり進めば、2028年は今後の月探査で最も重要な年の一つになります。米国は有人月面着陸を目指し、日本とインドは月南極の水を詳しく調査します。中国も嫦娥8号によって月資源の利用技術へ踏み込む予定です。

アルテミス4でアポロ以来の有人月面着陸を目指す

NASAはアルテミス4を2028年前半に打ち上げ、月の南極域へ宇宙飛行士を着陸させる計画です。実現すれば、1972年のアポロ17号以来となる有人月面着陸です。

NASAの現在の構想では4人がオリオン宇宙船で飛行し、そのうち2人が商業有人着陸システムに乗り換えて月面へ降ります。月面では南極地域を探査し、地質や環境の調査、試料の採取などを行う計画です。

どの企業の着陸システムが使用されるかについては、開発状況が重要になります。NASAはSpaceXとBlue Originの双方を有人月輸送の候補として開発しており、準備状況を踏まえて実際のミッションへつなげる方針です。

アルテミス5も2028年後半が目標

NASAはアルテミス4だけでなく、アルテミス5も2028年後半に実施することを想定しています。アルテミス5も月面への有人ミッションで、ここから月面活動の頻度を高め、長期間活動するための拠点づくりへ移る構想です。

これまでの有人月探査との大きな違いは、「一度着陸して終わる」ことを目標にしていない点です。NASAは無人輸送機、ローバー、通信設備、科学機器などを段階的に月面へ送り、人が繰り返し訪れられる環境を作ろうとしています。

アルテミス計画を見るときは、月面着陸そのものよりも「着陸後に継続して活動できる仕組みが構築されるか」に注目すると、アポロ計画との違いが理解しやすくなります。

日本とインドのLUPEXは月南極の水を直接調べる

日本にとって2028年以降の月探査で特に重要なのが、JAXAとインド宇宙研究機関ISROが共同で進める「月極域探査機LUPEX」です。JAXAは打ち上げ時期を2028年以降としており、日本のH3ロケットで打ち上げる計画です。

LUPEXでは月南極へ着陸し、約350kgのローバーを使って移動しながら観測します。表面を見るだけでなく、地下約1.5mまでのレゴリスを採取して分析し、水がどこに、どの程度、どのような状態で存在しているのかを詳しく調べます。

水が存在することと、「将来の資源として実際に利用できること」は同じではありません。広い範囲にごく少量しかなければ採掘は難しく、特定の場所に濃集していれば利用価値が高まります。LUPEXは、こうした月の水を本当に資源として扱えるのかを判断するための重要なデータを集める計画です。

最新の仕様や搭載機器はJAXAのLUPEX公式ページで公開されています。

嫦娥8号は「月の資源を使う」段階へ進む

中国は嫦娥7号に続き、嫦娥8号を2028年前後に打ち上げる計画です。嫦娥7号が南極の環境や資源を詳しく調べる役割を担うのに対し、嫦娥8号では月にある物質を現地で利用するための技術実証が重要になります。

中国国家航天局は、月面試料の現地分析や資源のその場利用、小型の閉鎖生態系実験などを計画しています。嫦娥7号と嫦娥8号を組み合わせ、将来の国際月面研究ステーションにつながる基本的な探査能力を整える構想です。

つまり米国・日本・中国に共通しているのは、単に月へ到達する競争から、月面で水・電力・輸送などを確保し、継続的に活動する競争へ移りつつあることです。

日本の月探査はLUPEXだけではない|ispaceや有人与圧ローバーも進行

日本の月探査というとJAXAのSLIMがよく知られていますが、2026年以降はLUPEXに加え、民間企業ispaceの月着陸ミッションや、アルテミス計画で利用する有人与圧ローバーなど、複数の計画が並行して進みます。

ispaceの次の月面着陸は2028年予定

日本の民間宇宙企業ispaceは、2023年と2025年に月面着陸へ挑戦しました。次の月面着陸ミッションとなる新Mission 3は、2028年に打ち上げる予定です。

ここにも古い情報との違いがあります。以前のMission 3は米国拠点が開発するランダーによる2027年のミッションを指していましたが、ispaceは2026年3月に開発計画とミッション番号を変更しました。

現在のMission 3は日本拠点が主導し、新しい月着陸船「ULTRA」を使用する予定です。続くMission 4は2029年を予定し、月極域付近への高精度着陸を目指しています。

ispaceのミッション番号は2026年に再編されています。過去の記事にある「Mission 3=2027年の月面着陸」という情報と、現在のMission 3は別の計画なので注意が必要です。

最新スケジュールはispace公式発表で確認できます。

日本の有人与圧ローバーは2031年打ち上げ目標

さらに先の月面探査で日本が重要な役割を担うのが「有人与圧ローバー」です。JAXAは2031年の打ち上げを目標として開発を進めています。

通常の月面車と異なり、宇宙飛行士2人が宇宙服を脱いだ状態で内部に滞在できる「移動する居住施設」のような探査車です。長期間の運用を想定し、約10年間で1万km程度を走行する計画があります。

着陸地点から徒歩で移動できる範囲には限界がありますが、与圧ローバーがあれば宇宙飛行士はより遠くまで移動し、複数の地域で地質調査や資源探査を行えるようになります。継続的な有人月探査では、月着陸船と同じくらい重要な設備になる可能性があります。

日本人宇宙飛行士が月面へ行く機会も計画されている

日本と米国は2024年、有人与圧ローバーに関する取り決めを締結しました。日本がローバーを開発・運用し、NASAが月面への輸送を担当するとともに、日本人宇宙飛行士が月面へ向かう機会を2回提供する内容です。

2026年にアルテミス計画の構成が変更された後も、文部科学省は日米間の有人与圧ローバーなどに関する国際的な約束に現時点で変更はないとの認識を示し、2020年代後半の日本人宇宙飛行士の月面着陸を引き続き目指しています。

ただし、どのアルテミスミッションに日本人宇宙飛行士が搭乗するかは、現時点で確定していません。そのため「2028年のアルテミス4に日本人が必ず着陸する」といった断定はできません。

2030年前後からは「月に行く」より「月で活動する」計画が中心になる

2020年代の月探査は着陸技術や水資源調査が中心ですが、2030年前後からは長期滞在を支える輸送、電力、通信、資源利用などへ重点が移っていくと考えられます。米国だけでなく、中国や欧州もこの方向で計画を進めています。

中国は国際月面研究ステーションにつなげる構想

中国は嫦娥7号と嫦娥8号による探査を、その後の国際月面研究ステーション「ILRS」につなげる構想を掲げています。月面や月周回軌道に科学研究設備を整備し、長期間にわたって運用することを想定しています。

短期間だけ滞在する有人探査では、必要な水や酸素、燃料などをすべて地球から運ぶこともできます。しかし、滞在が長期化すると輸送コストが大きくなるため、月にある資源を現地で利用する技術の重要性が高まります。

嫦娥8号で予定される資源利用実験は、そのための初期段階と見ることができます。

欧州はArgonautで独自の月面輸送能力を目指す

欧州宇宙機関ESAは、無人月着陸船「Argonaut」の開発を進めています。最初のミッションは2030年を目標としており、最大約1,500kgの貨物を月面へ運べる設計です。

食料、水、科学機器、ローバー、発電設備、資源利用装置などさまざまな貨物を運ぶことを想定しており、その後は2~3年に1回程度のミッションが構想されています。

月面活動が長期化すると、宇宙飛行士を運ぶ宇宙船だけではなく、定期的な「貨物便」が欠かせません。Argonautは欧州が独自に月面輸送へ参加するための重要な計画です。

月南極に各国の探査が集中する理由

2026年以降の予定を見ると、NASA、中国、日本・インドの多くの探査が月の南極周辺に集中していることがわかります。最大の理由は、水の氷が存在する可能性が高いと考えられているためです。

月の自転軸は傾きが小さく、南極の深いクレーターには太陽光がほとんど届かない「永久影」と呼ばれる場所があります。非常に低温の状態が長く続くため、水などの揮発性物質が保存されている可能性があります。

同時に、南極周辺には比較的長時間太陽光を受けられる高地もあります。水資源と太陽光発電の両方を利用できる場所が見つかれば、将来の有人拠点として有利です。

「各国が月へ行く目的は国旗を立てること?」というイメージもありますが、現在の探査で競争になっているのは、むしろ南極の水、着陸地点、通信、電力、輸送など、継続的に活動するための条件をどこまで確保できるかという部分です。

月探査の予定を見るときに注意したいポイント

月探査の日程は通常のイベント予定とは違い、「2028年」と発表されていてもその年に必ず実施されるとは限りません。最新情報を確認するときはいくつかのポイントを意識すると、古い計画に惑わされにくくなります。

打ち上げ予定は何度も変更される

月探査では、新しいロケット、宇宙船、着陸船などを同時に開発するケースが多くあります。一つの装置で問題が見つかるだけでも、ミッション全体の予定が変わることがあります。

アルテミス計画もこれまで複数回スケジュールが変更されてきました。ispaceも開発方針の変更に伴ってミッション時期と番号を再編しています。

そのため、「○年に決定」ではなく、「○年を目標」「○年以降」「早くても○年」と表現されている計画では、日程に一定の幅があると考えるのが適切です。

月周回・フライバイと月面着陸は分けて考える

「人類が月へ行く」という表現にも複数の意味があります。2026年のアルテミス2では宇宙飛行士が月の近くまで飛行しましたが、月面には着陸していません。

同様に、月周回衛星の投入、月の近くを通過するフライバイ、無人着陸、有人着陸では技術的な難易度も目的も大きく異なります。

特に「次に人類が月面を歩くのはいつか」を知りたい場合は、現在のNASA計画では2028年前半のアルテミス4が目標という点を押さえておくとよいでしょう。

公式情報でも発表時期を確認する

宇宙機関の公式ページだからといって、掲載されているすべての資料が最新とは限りません。過去に発表した資料がそのまま公開され続けている場合もあります。

アルテミス3のようにミッション内容そのものが変更された例では、2024~2025年ごろの公式資料と2026年の公式ページで説明が異なることがあります。情報を見る際は、ページの更新日や発表日も合わせて確認することが大切です。

2026年9月時点で今後の月探査を追うなら、NASA、JAXA、中国国家航天局などの宇宙機関に加え、ispace、Intuitive Machines、Firefly Aerospaceなど実際に着陸機を開発する企業の発表も確認すると予定変更を把握しやすくなります。

月探査の次の予定は2026年後半から続々、2028年が大きな節目

まとめ
まとめ

2026年9月時点では、中国の嫦娥7号や米国の民間月着陸ミッションが今後の大きな予定です。2027年にはアルテミス3で有人着陸システムの実証が行われ、2028年前半のアルテミス4でアポロ計画以来となる有人月面着陸が目指されています。

同じ2028年前後には、日本とインドのLUPEX、中国の嫦娥8号、ispaceのMission 3なども予定されています。共通するキーワードは「月の南極」と「水資源」です。

2026年以降の月探査は、単に月へ到達する段階から、月面で人が継続的に活動できる環境を作る段階へ移っていきます。予定変更は今後も考えられるため、特にアルテミス4やLUPEXなどの打ち上げが近づいた際には、各宇宙機関の最新発表を確認するのが確実です。

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